2007年当時から 失恋、生と死、就活、チケットノルマ、バイト・・・等、なかなかラッパーが選ばない、今そこにある日常を赤裸々にリリックにしたためてきたラッパー神門。

  誰しもが抱く 淡い希望と、大きな夢と妄想と、どう“しよう”もない現実。

それら全ての些細な事から人生の岐路まで、現状を真っ向から表現し続けてきた神門だからこそ出来た“人間味”“ド・日常”が詰まったアルバム完成! [アルバム説明] 制作期間に三年を費やした前作『親族』から約一年。

当初三部作の二部目として予定されていた9th アルバム。

しかし、コンセプトなどは一切取り払い、今“書きたい” あらゆるトピックを詰め込んで一枚のアルバムを作ることに。

結果、非常にバラエティーに富んだ作品に。

自身の代表作とも言えよう。

九枚目にして初めて、「自分ではない誰かのために作品を作りたいと思った」という今作、その名も『エール』。

独特の題材選びは本作でも健在。

電車の路線図を見るふりをして座席を譲る描写から始まる、街に転がる優しさを歌った「光景」。

お土産をめぐるやり取りを通し、物を贈ること、贈られることについて考える「土産」。

ラブソングを歌い続けてきた彼だからこそ歌える、新しい形のラブソング「夫婦」。

神門の真骨頂とも言える、身を削った剥き出しの歌詞が連打される応援歌「エール」。

彼独自の世界が詰まった全13 曲のフルアルバム。

今作を引っさげ、2013 年より休止していたライブ活動も5 年ぶりに再開。

本作は、神門のキャリアの中でも重要な一枚になるだろう。

■PROFILE 1986年生まれ。

神戸在住。

2005年より活動を開始。

2007年に1stアルバム『三日月』をリリース。

赤裸々で等身大のリリックが話題を呼んだ。

その後、『こころ』『栞』『神門』と立て続けにアルバムをリリースする。

2010年には自身初のワンマンライブを東京で行い、成功を収める。

2013年、5thアルバム『上弦下弦』をリリースした直後、制作専念のためにライブ活動を休止。

制作活動専念後も、『苦悩と日々とど幸せ』『色彩』『Azalea』『親族』と多数作品を完成させる。

そして、ライブ活動休止から約5年、9thアルバムとなる本作『エール』の発売と共に、ライブ活動再開を発表。

1.朝焼け 2.光景 3.土産 4.スイッチ 5.漫才 6.昨日 7.泥濘 8.浮雲 9.小品 10.夫婦 11.落とし物 12.エール 13.半径

レビュー件数1
レビュー平均4
ショップ CASTLE RECORDS
税込価格 2,700円